下諏訪町は家庭の蛇口から温泉が出る奇妙な街なんですよ。

下諏訪町温泉事業経営戦略 僕の目線
下諏訪町温泉事業経営戦略
下諏訪町温泉事業経営戦略

下諏訪町は国道20号線が通る温泉宿場。江戸時代は中山道と甲州街道(国道20号線)の交差する宿場町。僕の生まれた下諏訪町の町内にも温泉に因んだ町名が多いです。日本の高度成長期ピークの昭和60年辺りから平成7年まで下諏訪町も総力をあげ約20箇所から組み上げられる温泉を町民の家庭に届けるため街の地中に温泉パイプを埋設する工事をし希望する家庭に温泉を供給し温泉事業の経営に着手したとのこと。


時代は令和になり、家庭に温泉というフレーズも廃れ新築する住宅に温泉を引き込む家は非常に少なくなった。工事が終わり数年後には温泉引き込みの権利も配管等の劣化などでピークを迎え下降。今は加入者も1500世帯を切っている。相変わらず温泉の維持管理も大変そうにうかがえる。実態調査によると毎年約30件温泉利用者の減少が続いている。それでも街は維持するために公金をバシバシと投入する方針のうようですよ。町民に潤いと安らぎを与える貴重な温泉を有効活用という町政のお題目の元に。
フラワービルにも温泉が引き込まれていた。月額で使用量を支払い専用のタンクを設置しお風呂などに供給していた。が僕は温泉など不要で給湯器のお湯で十分である。下諏訪町に連絡をし温泉の供給を止め、埋設してある配管を撤去してもらった。当時は高時代に泣いた。

下諏訪町温泉事業経営戦略

タンクを撤去する予算が捻出出来ずに存在してたがやっと撤去することになった。
一見理想的な「家庭で温泉」だが採掘から供給するインフラや維持管理など莫大なお金が必要だと思う。引き込んだ温泉設備を撤去するにもお金が必要。
晴れて本日撤去出来てよかったー

温泉は非日常的なものだと位置づけ下諏訪町にたくさんある共同浴場を利用すれば良い僕は。
相変わらず古い温泉は放置し新たな足湯や温泉施設を街は作ろうとするが温泉をこまめに供給するより大型施設のほうが花があって良い気がするんだけどなぁ。南箕輪村の大芝高原のように。
なんてことをブツブツと考えながら良い天気の作業でした。


追記:先日麹町の飲食店で普通にコップに注がれた水道水を飲んだ。冷たくクリアーな味。東京都は古い水道インフラをアップデートしているので諏訪の水より遥かに美味しい呑み口だった。小生が30年前に世田谷区のアパートで一人暮らししている時の水道水は洗濯物とシャワー専用だった。住めば都。そして思い込み。こんな水道の話をしていると諏訪の地元民の大半は諏訪の水道水は美味しいと口を揃える。僕もその一人だったが気にして水道水を味わうと地域地域でかなり差がある。温泉設備の切断した古い配管をみてふとこんな話を思い出しました。

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