切花延命について

切花延命 花屋の事
切花延命

長年悩み勉強してはの繰り返しなんですが切花の延命。お客様に切り花を美しい状態で長く楽しんで欲しいと思っています。
水揚げの伝統的な方法から最新の薬剤水揚げ、切り花をディスプレイする空間の空気づくり。花桶の水などなど。
今は花桶の水について考察。化け学と花の国オランダに本社のあるクリザール社の希釈タイプのケミカルを10年ほど用いてますが実験で酸性電解水という殺菌に特化した考え方を用いてみた。
実験で業務用厨房機器のトップメーカーホシザキの技術者と営業マンに協力してもらいホシザキから発売されている食品殺菌用の次亜塩素酸水溶液、化学式はHCIOを用いてはどうかという仮説。

切り花が枯れる基本的なプロセスは花瓶や花桶の水が腐りバクテリアが発生。切り花の茎や花や葉などの葉脈という血管のようなパイプがバクテリアで詰り葉や花びらの蒸散作用が低下し枯れるのが主なプロセスになる。

オランダのクリザールというケミカル剤は殺菌効果のある溶剤に糖分を添加してあり糖分は生花が開花する時のエネルギーになるとされている。

食品を殺菌力の高い次亜塩素酸を多く含む酸性電解水で洗うことにより食品の劣化を防ぐことが認証されている。このph5ほどの酸性水に有効塩素濃度約40ppmの水溶液を花桶や花瓶の水に用いて実験してみました。

定番の薔薇で実験をしたのですが水道水の1.5倍は延命を実感。透明の花瓶で実験したので水道水、クリザール、次亜塩素酸水の水の濁りでバクテリアの発生度合いも目視で確認できた。

桶の水の他に花をカットする花切狭やナイフの洗浄、花桶自体の洗浄では酸性電解水を作る過程で出るアルカリ性電解水を用いてタンパク質の溶解や桶に付着した油分を乳化させることもできる。

ケミカルと違い塩と水だけなので人体への影響や環境負荷も小さく留めることが期待できると思う。

来年2024年の1月からコバフラの切り花の水は品目で徐々に実証しながらジア塩素水に置き換えていくと共に道具や作業台などの清掃にも活躍しそうだ。写真は機械のカバーを外して中身を興味本位で確認した時の写真。

あまり自然界から遠い数値での過激な水溶液や濃度だと植物は逆の結果にも繋がりやすいことは経験上習得しているので濃度調節ができるホシザキの酸性電解水生成機で試していきたい。
またホシザキの機械は設備にこそコストはかかるものの運用は電気代と塩だけなので安価で運用できると同時に残留性が低いのでお薬のような臭いもないと思う。

花は自然のモノ。性格上あまり過激にやりすぎないように自制してトライしたい笑

こういう仕事は僕自身すこぶる楽しいが社員にしてみたらクドいんだろうなぁ笑と思いながらブログに記した。

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